構造改革を考えるのに役立つ書籍②

第三の道―効率と公正の新たな同盟

第三の道―効率と公正の新たな同盟

日本の政界やマスコミなどは、保守か革新か、自由主義社会主義かといった対立軸を求めがちだが、対立からは何も生まれない、対立の焦点を把握し、双方の利益を尊重しながら、社会にとって何が有益か、公平で平等な政策とは何かを追求していく政治こそ、必要なのではないでしょうか?新時代の政治の進むべき道を示そうとする本著は、イギリスなどのヨーロッパ諸国に影響を与え、日本でも、民主党や革新的な知事たちのバイブルともなっています。
政府の郵政民営化法案に賛成か反対かばかりを焦点にしようとする与党。それを面白く取り上げるマスコミ。それらの行動が、いかに日本の政治にとってマイナスなのか。効率的な郵政のシステムを作るという、民営化。地方の郵便局を存続させるという公平を求める意見は両立可能であることを、この本を読めばわかると思います。

ということで、郵政改革に対するそれぞれの意見の違いをよく把握せず、単に反対か賛成かと言う対立軸だけで総選挙を捉えようとする以下のようなサイトは問題外。そして、これに煽られる人もナンセンス。
「やはりマスコミがひた隠しにする郵政解散の理由と争点」
支離滅裂で、言ってることがめちゃくちゃ。つうか、ここで、引用されてる首相の意見を、マスコミは隠してないでしょ。郵政改革は単なる効率化ではなく、日本の社会主義的な大きな政府をどう改革していくのかという議論であることがわかっていない。
郵政民営化に反対している郵政族議員を落選させよう
ここも、自民党造反議員と野党の主張を一緒くたにしていて呆れる。自民党でさえ、法案には賛成だが、首相の手法に反対という人と、郵政族とは違うし、その人たちと民主党は違う。運動会などの赤対白といった様に対立軸で物事を捉えるように教育していることの弊害でしょうかね。