“リーンの翼” 第五話「東京湾」

リーンの翼 2 [DVD]

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凄い。

富野監督の戦争観や人生観といったものが凝縮されたといっても過言ではない、そんな第五話。深いです。理解しようとする前に、心の奥に響いて来ました。下手な戦争映画なんかよりも、きちんと戦争を描いているし、伝えたいことが見るものにちゃんと届くし、さらに受け取った側は自ら考えさせられる。戦争の悲惨さばかりが目立っていて次々と人が死ぬ“以前”の富野アニメと、悲惨な現実の中でも明るく生き抜こうとする“最近”の富野アニメが上手く一緒になった感じがした。そして監督が最近強調していた“劇”として見せるという点でも、小山力也さんと福山潤さんの見事な掛け合い、特に小山さんの演技が凄いし、それを画でもきちんと見せてくれたりと更に進化されています。第六話「桜花嵐」が待ち遠しい。どうこの物語の決着を監督がつけるのか楽しみでもあり、見るのが恐かったりもする。そして、この「リーンの翼」の後に富野由悠季は僕達に何を見せてくれるのか、もうわくわくが止まらない。
つうか↓のオウカオーがめちゃくちゃ欲しい。でも、ちょっと高いなぁ。。。

リーンの翼 オウカオー (塗装済 完成品)

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ところで、広島の原爆のシーンで出てきた女の子が「火垂るの墓」の節子にしか見えなかったんですが・・・太平洋戦争のシーンは全体的にジブリぽかった。あと、東京タワー斬りは「ALWAYS 三丁目の夕日」に対するメッセージ?「戦国時代にでも行っちゃうかも?」という台詞は戦国自衛隊?とかが気になった。
「リーンの翼」公式ホームページ