『南極物語』(2006年・ディズニー)

1958年の南極地域観測隊の第一次越冬隊と第二次越冬隊の交代時に置き去りにせざるを得なかった樺太犬15頭と、その犬達と再会するために再び南極を訪れた隊員たちの実話を描いた1983年公開の日本映画の大作を登場人物をアメリカ人にしてリメイクしたディズニー映画。

南極物語 [DVD]

南極物語 [DVD]

原題:“Eight Below”
ブルーレイ・DVD・デジタル配信|ディズニー公式

監督は「インディ・ジョーンズ」シリーズや「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズなどで知られる名プロデューサーで、「生きてこそ」などでは自らメガホンをとっているフランク・マーシャル
主演は「ワイルド・スピード」のポール・ウォーカー。他には、博士役にブルース・グリーンウッド、 クーパー役のジェイソン・ビッグス、ヒロインのケイティ役はムーン・ブラッドグッド。


時代は90年代。舞台はアメリカ科学財団の南極基地。主人公は南極ガイド、ジェリー・シェパード。仲間である8頭の犬ぞり犬とともに様々な困難や危機を乗り越えてきたが、隕石を探しにきたデイビスマクラーレン博士を案内中に記録的な天候悪化に南極が襲われ強制退去を命じられ、犬たちを残したまま南極を後にすることに。悪天候が長引きジェリーが諦めかけていたころ、遠くはなれた氷の大地で懸命に生きる犬達の姿があった・・・


結構淡々と進むので最初はきついかも。とくにタロとジロの印象が強いと違和感ありまくりかなと。実話を元にしてるってのを前面に出してるけど、「南極物語」のクレジット以外ないので米国の話にしか見えない。原題どおり取り残される犬は15頭から8頭に。日本版と比べて、そこまで深刻な話ではなく結構明るめ。犬たちのシーンもヒョウアザラシのシーンは凄かったけど、あまり深刻さは伝わって来ず。生き残った犬も多いし。でもそれでもリメイクってのは忘れて一本の映画として見れば感動できる名作だと思う。映像も綺麗だし、犬達も演技が凄いし可愛いし。けど、やっぱ高倉健さんやタロとジロにはかなわないな。