ガンパレード・オーケストラ 白の章 総括

ガンパレード・オーケストラ1 白の章 [DVD]

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さて、第8話「未完成交響楽」と第9話「戦火のかなた」についてエントリしていいないので、今週の感想の前に白の章を「ガンパレード・マーチ〜新たなる行軍歌〜」(以下GPM)と比較しながら総括しておこうと思います。

思いっきりネタバレなんで、未見の方はご注意あれ。


舞台は激戦続く九州から雪深い青森へ。
主人公は東京にある幹部養成学校“振武台”を15歳で卒業したエリート士官、石田咲良。彼女が実戦経験が乏しく、隊員に戦争の実感が沸かない第108警護師団第4中隊に中隊長として着任したことから物語が始まった。


GPMでは、芝村舞が5121部隊の中に速水厚志との恋を育みながら溶け込んでいきましたが、こちらでは、咲良ちゃんが菅原乃恵留や渡部愛梨沙ら第4中隊を中隊長として、まとめていく物語。


GPMでは、幻獣を率いるブレインを“PBE”によるゼロ距離攻撃によって消滅させていたが、青森では人型戦車などによる攻撃によって幻獣を倒す。
その人型戦車は、芝村重工業が開発した人型戦車“99式士魂号”の後継機、零式栄光号や零式光輝号が配備されている。複座型の零式光輝号には身長制限があり、また運用性が改善されている。光焔号という四足歩行の人型戦車も。
PBEをしようとしない為、東原ののみの様な能力者はいない。


主戦場は北海道からの食料供給に欠かせない青森ツインブリッジ。
それを爆破せんとする起爆幻獣ガキ、巨大幻獣タランテラが最大の敵。


GPMの最大の魅力は芝村&速水の恋だと思うのですが、白の章では、咲良ちゃんと小島航がくっつくかと思いきや、航の描写事態少なく、いまいち進展せず。


その他のキャラクターについても中途半端な描写ばかりで、個人的にはGPMほど愛着が沸かず。まぁ死亡者がでなかっただけマシか。
戦闘シーンや咲良の成長が話のメインで、9話ってこともあり仕方ないと思うけど、もっと上手く、それぞれのキャラクターをきちんと描けたんではないかと思う。結構個性豊かなキャラが多いだけにもったいなかった。


まとめると、どちらも、幻獣との戦いに挑む少年少女の姿を描いた青春群像劇ではありますが、GPMは激戦の中で、恋をしたり友情を育んだり、それぞれの日常を一生懸命明るく生きていこうとしている5121部隊の面々を切なく描いているのに対して、白の章はスポコンのように戦いに対して熱い第4中隊の成長と戦うことの意義を見つける様を描いています。


さて、今後、第4中隊は再び登場するのか、緑の章では、どのように幻獣との戦いを描くのか、ゲームはどうなるのか暫く見守りたいと思います。