マイPC歴①“NEC PC-8801mkⅡSR”
さて、今回から少しずつ、これまで自分が使ってきたPCや周辺機器などについて書いていきたいと思います。
初回は、小学校4年くらいのときに叔母から貰った“PC-8801mkⅡSR”。
時すでにWindows 3.1が発売されており、国内ではPC-98が圧倒的なシェアを誇っていた時代に8bitでプログラミングで操作する88は時代遅れのものでしたが、コンピューターといえば、ゲーム機くらいしか使ったことがなかった自分には、それが凄いハイテクなものに見えた記憶があります。
①ゲーム機としての88
『任天堂のGOLF』『任天堂のTENNIS』『バニーガール殺人事件』といったハドソンが出していたソフトで初めの頃は遊んでいました。まず、ゴルフとテニスですが、ファミコンで任天堂が出していたものをハドソンがPC向けに移植したもので、テンキーやスペースキーを使ってショットを打ったり、サーブをあげたりします。どちらも、ゲージとのタイミングが全てなんですが、ゴルフはコースの設定が結構細かく出来ていて、妹とよく対戦していました。殺人事件の方は、ある山荘で殺されたバニーガールの死の真相を暴くと言うもので、パッケージには証拠物品として吸殻などが実際についているという無駄に本物志向だったりしますが、内容は容疑者たちの話を聞いて犯人を当てる文章主体のアドベンチャーゲームです。
その後、中学に上がってから、『テトリス』なんかを買ってきて遊んだり、電気店にあった5インチFDにダウンロードする機械で買った『銀河英雄伝説』などもやりました。
②プログラミング
小学校5年の時にスーファミを買って貰ってからは、さすがにゲーム機としては辛くなってきた88ですが、小学校の図書館で見つけたプログラミングの本をもとに拙いながらもプログラミングに熱中しました。N88-BASICというベイシックを使う訳ですが、今考えるとホントよくやっていたよなというくらい面倒なものでした。
だって、ドレミファソってならすためには
cmd play "v1504l4cdefg"
と書いて、v15を変えて音量を変えたり、04を05にすると音程が1オクターブ上がったり、l(エル)4をl2にすると一音一音の長さを変えたりするわけで、ちょっとしたハーモニーでも、↓のように打つわけで・・・
cmd play "v1505l4cdefg","v1403l8cfcfcfcfcf","v1404l2fal4c"
約1時間かけて簡単なテトリス風のパズルゲームを作ったときは、すんげぇ感動したのを覚えてます。自分天才じゃんとか思った。でも、FDに記録しようとしたら、近くに雷が落ちて停電して全部消えましたが・・・orz
③システム
さて、うちで使ってたシステム構成ですが、デスプレイはシャープの14インチのものを、プリンターはエプソンの“SP-80”というリボン式のものを使っていました。プリンタは漢字ROMカートリッジつきということで、当時としては高性能だったらしいです。
PC-8801mkⅡSR本体のハードウェア概要ですが、
(1)CPU
CPUμPD780C-1 4MHz×2
(2)ROM
32+64+2kバイト
(3)RAM
64+32+31+48+4+16kバイト
(4)表示能力
テキスト表示:80文字×25行、80×20、40×25、40×20
グラフィック表示:640×200(3画面)、640×400(1画面)、640×200(カラー)
(5)音声
FM音源3音3色、SSG音源3音、スピーカー内蔵
(6)記録ディスク
5インチFD×2
といった感じ。当時は、5インチFDが2台ついていたり、FM音源搭載ということで高級機だったらしいですが、いまやFDがついてるPCも少なくなってしまいましたね。
といった自分のPC初体験ですが、時代遅れのものであっても、いち早くPCに触れる機会を与えてくれた88に感謝、叔母に多謝であります。最近はプログラミングなんてやってないですが、機会があったら、またゲームとか作って見たいものです。
次回は親から買ってもらったWindows95マシンです。