“ナショナル・トレジャー”

ナショナル・トレジャー 特別版 [DVD]

ナショナル・トレジャー 特別版 [DVD]

日本では先週末に先行公開され、今週末に全国でロードショーとなる「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」がアメリカで凄いことになっていることは既報ですが、その他にも「パール・ハーバー」や「アルマゲドン」などの製作者として、近年のディズニーのライブアクションをリードしてきたジェリー・ブラッカイマーが2004年にプロデュース(日本公開は2005年)した冒険アクション映画。監督は「クール・ランニング」や「キッド」のジョン・タートルトーブ。主演は「60セカンズ」や「ザ・ロック」などでジェリーと仕事をしているニコラス・ケイジ。ディズニー的にいうと、「キャプテンEO」の監督の甥、また最近小泉首相に呆れていたリサ・マリー・プレスリーの前夫。ヒロインはダイアン・クルーガー。そして、ハーヴェイ・カイテルショーン・ビーンジョン・ヴォイトクリストファー・プラマーといった名優が脇を固める。


ストーリー
遥か昔、権力者が有していた、ある“秘宝”。それは時代から一度は姿を消した。だが、14世紀、フランスのテンプル騎士団がそれを見つけた。それは彼らの子孫フリーメイソンによってアメリカで歴史の闇に消された。
そして現代、祖先がその秘宝の“秘密”を聞いたという歴史学者にして冒険家のベン・ゲイツ(ニコラス)は富豪のイアン・ハウ(ショーン)から出資を受け、その“秘宝”への大きな手がかりを得る。だが手がかりである“アメリカ合衆国独立宣言書”を巡り二人は対立。国立公文書館チェイス博士(ダイアン)を巻き込み、相棒のライリー・プール(ジャスティン・バーサ)と共に、セダスキー(ハーヴェイ)率いるFBIとハウの追跡の中で“秘宝”を求めるトレジャー・ハントを開始する!

感想
最初の印象はニコラス・ケイジら、“いい大人”の「グーニーズ」。が、次第に引き込まれていってしまい、次々起こる展開に見事に翻弄されてしまいました。完成度の高さは流石です。世界の中でも、そんなに長い歴史を有していないアメリカでここまで歴史の要素を詰め込めるのはハリウッドの成せる業。そしてアメリカという「ビバ!アメリカ!」な愛国心あふれる国だからこそ出来た映画。日本では無理だろうな、こういうの。徳川埋蔵金とか南朝の秘宝とかじゃなぁ。ネタになりそうなのは沢山あるんだろうけど、これといって全国的に尊ばれている鍵になるような史跡とかってないんだよなぁ。そういう演出という点でアメリカって国は凄いなと。そういった歴史的な“秘宝”をワシントンDCやニューヨークという大都市の中で探し出すっていうアンバランスさが物語を魅力的にし、キャストの流石の演技が花を添え、ディズニーランドのアトラクションのような見事なセットと映像、音楽で魅せてくれるスタッフの仕事が巧く合致しています。連続活劇に影響されている点で「インディ・ジョーンズ」と共通していますが、ベンの活躍はインディに負けないです。チェイス博士が素敵です。つうか簡単に恋に落ちすぎ。まぁお決まりではありますが。得点映像で監督が続編を予期させると嫌だからラストを変えたとか言ってましたが、どうやら来年2が公開されるようです。やっぱり、最後に博士がベンに渡した紙が関係してるのかな。う〜ん、楽しみだ!おっと、その前に海賊を観に行かないと。


DVD
映像得点はメイキング、未公開シーン、アニマティクスOP、別EDはすぐに見られますが、他は暗号を解かないと見られない仕組みになっています。最後の暗号を解き明かすとトリビアとともに本編を見ることが出来ます。最後の教会の地下の洞窟などのメイキングは必見。トレジャー・ハンターやテンプル騎士団の歴史も興味深い。と、特典映像自体には満足。ただ、これらを特典ディスクに入れて、本編を6.1chにして、トリビアもコメンタリーだったら良かったのになぁ。あと、字幕翻訳がなぁ・・・戸田奈津子さんなのがなぁ・・・間違ってはないけど微妙な訳が多かった。。。まぁそれでも、これで1,500円なら買い!です。


関連リンク
ブルーレイ・DVD・デジタル配信|ディズニー公式

テンプル騎士団 - Wikipedia
フリーメイソン - Wikipedia 将来入ってやる!